エッセンシャル思考
最少の時間で成果を最大にする
グレッグマキューン 著 高橋璃子 訳
ビジネスをする人向けの本です。普段、習慣的に過ごしている時間の使い方について見直すことができました。
このなかでいかに人生の時間を効率的かつ集中して使う為に、編集の3原則やさまざまな方法を通して、目的を明確にする方法が網羅されています。自分が普段大事だと考えていることを見直し大事なことを浮き彫りにするという点でこの本はわかりやすかったです。
一つの決断によってその後のあらゆる決断を不要にする
決断の中にはお店に入ってメニューから選ぶという決断から、人生を左右する事柄までさまざまです。とくに重要な決断の順は、お金にかかわることから優先順位が高いのではないでしょうか。お金の下限は精神にも影響があるので重要度が増していきます。
お金(物)自体には価値はありませんが、お金を払うことにより価値(事・物)が買えます。
それは、衣・食・住にまつわることから、嗜好する物や事、投資などの固定資産やファンドまで多岐にわたります。お金の価値と同じく、時間の価値はそれを超越します。時間を大切にすることは自分の人生を大切にすることです。お金によって時間を買うという解釈が正しいかもしれません。
この本の中で解釈に気をつけたいなという点に関しては
・最終形を明確にする
・目的が明確では無い場合人はいつでもいいことに時間とエネルギーを使う
という言葉がひっかかりました。皆、目的が明確でないことはやってはいないつもりだけど、惰性でやっていることは多いですよね。しかし、明確な事というのは、それに関連したたくさんの行動でなりたっています。明確化した内容を達成するための行動ですね。
誰しも、「資金が豊富ですべて人に任せて自分はやりたい作業だけに集中する」というのは、その人のステージによって違います。これを勘違いしてしまうのはちょっと気をつけたほうがよいですね。
ただ、この著者の伝えたいことは、最終系を明確するからすべて人に任せて本当に重要なことをやることを増やしていくというのが本質でしょう。
実際、グレッグマキューン氏はコンサルタント会社を経営しており、このエッセンシャル思考を多くの人に話し、説明することで自分の会社での役割にしっかりと集中しています。それは著者が伝えている
日々の都度を繰り返す、小さな高度こそ着目すべき
この言葉に集約されているのではないでしょうか。