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2016-04-26

B-1グランプリ食堂にみる「ちょっと」の企画



B-1グランプリ食道


B-1グランプリ食堂


 

この手のイベントにはほとんど、行く機会がない。
長すぎる行列ではない限り、並んでみるほうだ。(クリスマスのケンタッキーには並んだ 笑)

ここの情報がどこかのチラシの中に掲載されていたのがきっかけ、ミニコミ誌だったと思う。
・ご当地の地元で食べられている食べ物(地元飯)がでているのか?
・それとも、地産でつくられているもの(名物品)が含まれている食べ物なのか?

この時点である程度期待度が増していたので、秋葉原にPCを購入する次いでにのぞいてみた。

B-1グランプリ食堂
株式会社ジェイアール東日本都市開発

↑場所を提供したJRのウェブサイト

B-1グランプリとは

 B-1(ビーワン)グランプリの正式名称は「ご当地グルメでまちおこしの祭典B1グランプリ」。昨今地方に多くの来場者と注目を集める「日本最大級のまちおこしイベント」として認知され、毎年開催地はもちろん、多くの出展団体の地元を盛り上げる、国民的イベントと呼ばれるようになりました。会場では自慢のご当地グルメと熱気あふれるまちおこしに取り組む面々で大変な盛り上がり。しかしB-1グランプリは食べ物を売ることを目的としたグルメイベントではありません。地元に愛されている料理の提供をしますが、飲食店・飲食業組合などとして出ることはできません。

出典:愛B(アイビー)リーグ


AKBカフェ、ガンダムカフェを歩いて行くと・・・


 

改札付近、海外の人、コスプレしている人、ピンクの髪の人・・・秋葉原電気街口から、
観光、待ち合わせ人がごったがえす中を通り抜け、AKBカフェ、ガンダムカフェの方に歩いて行くと、その先の高架下に、B-1グランプリ食堂はあった。徒歩、5分くらい。

 

備前府中焼きと浜松餃子を食べた。18:00頃行ったせいか、人もほとんどならんでおらず、秋葉原駅周辺の人の多さから比べるとそれほどお客さんがいないなという感想。

食券が売っている券売機が3台真ん中あたりあり、券を買って、各ご当地のブースに行って購入というスタイル。ビールやハイボールも販売してます!


車の屋台がたちならぶ露店スタイル


B-1グランプリ食堂_屋台 B-1 グランプリ食道屋台 B-1グランプリ食堂_屋台_2

人が並んでいないせいか・・作り置きで、浜松餃子や、府中焼きは表面がパサパサしてていまいちだったがご当地の雰囲気は味わえた。店員さんが、地方の人だとまたよかった地方の方言なんかで接客されたらもっとしびれただろうね。


B-1グランプリは「ポッと出」のイベントではない!


B-1グランプリ食堂は、(社)愛Bリーグ本部という団体が運営しているということを知っているだろうか?しっかりとスポンサーを集め社団法人にしている組織なのだ。

愛Bリーグ本部_web

出典:愛B(アイビー)リーグ

↑ここがB-1グランプリ本家webサイト

なんと公式テーマソングまであるのだよ。アサヒビールが主なスポンサー

B-1グランプリに出店するには「加盟店」になる必要がある。言わばよくある、簡単にパクッて自分がさも元祖だという輩から、この企画を守るためだ。けっこうパクる人がいるのかな・・・

ちゃんと加盟店の商品リストまでこと細かく公開している。

今回食べたご当地創作料理

B-1グランプリ食堂_浜松餃子

浜松餃子学会

キャベツをふんだんに使い、もやしをトッピングした餃子。

備前府中

備前府中焼き


B-1 グランプリにみる「ちょっと」行ってみようかな・・という工夫


お好み焼きのお店が一店舗で、いろいろな土地のお好み焼き店ではなりたたない。
日本各地、地元でよく食べられる料理。または、名産を使った創作料理をつくることによるイベント企画。それだけで、「ちょっと見に行ってみようかな」という気にする。普通の路面店でこの「ちょっと」を演出できる企画ができるかというところにポイントがありそうだ。


感想


こんな、ご当地アピールの動画があるのに、店のチラシにもバーコードアドレスをQRコード表示したものはない。ほとんどの人がスマホをもっている時代に生かしてないのはもったいない。

動画をみると、ご当地の会長さんや地元の人が一生懸命喋っている感が満載で、伝わってくるものがあるからだ。バーコード、QRコードを読むアプリなんか無料だし、スマホ買ったときにすでにアプリとして常駐している機種もある。

お客さんが並んだときの為の柵が店の前にあったが、お客さんが少ない時は作り置きはやめた方がいい。作り置きの保温機で温められている、食べ物はパサパサしておいしくない。

お客さんの状況によって、オペレーションを変えるのはどの業界でも使える。

すべての人に満足してもらうことは不可能だと思うが、お客さんのニーズや状況に合わせてやり方を変えることだって必要。そこから、新たなファンが生まれるかもしれない。そこから、新しいオペレーションが生まれるかもしれない。

 

この記事を書いた人

濱崎 秀範
濱崎 秀範

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